一般社団法人  ことばの診療所

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代表紹介

ことばで社会を彩る法人を作りました


はじめまして、一般社団法人ことばの診療所 代表 村田です。

当法人のコンセプトはことばで社会を彩る法人。どんなに小さな掘っ立て小屋でも、ちゃんと看板を出して、ことばを大切にする場を1つ作りたかったんです。「ありがとう」「おはよう」そういった些細なことばを大切にする場所。そしてことばを通じて、人と人の心のハードルを下げて多様性を進めていきたい。これが根幹にありました。
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「自分の気持ちを伝えること」で見えてきたもの


なぜ、ことばにこだわっているのか。私はレズビアンだとカミングアウトすることによって、ことばの大切さを痛感してきました。最初の大きな一歩は大学時代にカミングアウトスピーチをしたこと。その時に「初めて同性愛者に出会った」という反応があまりに多くあることがショックでした。変わっている人、身近にいないと思われていたんだな、と。そこで実際に存在していて、意外と普通の生活を送っているというのをリアルタイムで伝えるためにブログを300日連続で書き続けました。

それ以降セクシュアリティを名乗るたびに、周囲からは「初めてLGBTに出会った」「意外と変わらないんだね」「実は私も(違うマイノリティ)なの…」などと、様々な反応がありました。いずれも私が伝えたことではじめて返ってきた反応。そしてカミングアウトすると、「どう困っているの?」「男になりたいの?」と矢継ぎ早に質問が飛んできます。その時に自分の感情や、どういう状態なのか(性的指向、性自認など)を客観的にわかりやすく表現しないと「よくわからないもの」と棚上げされることもありました。「この前出会ったゲイと同じ感じだな」なんてLGBTを一括りにして全く話を聞いてもらえないことも。時には「レズ」と連呼されるので「当事者の中にも様々な意見がありますが、私は『レズビアン』と呼んでほしい派です」と話してもいます。こういった経験を繰り返すことで、まずは自分自身の感覚を大切にしたいと感じたのがきっかけです。

※ LGBT=レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーなどセクシュアルマイノリティの総称


「普通」に苦しんでいるのはLGBTだけではなく


別にLGBTだけが生きやすい社会を望んでいる訳ではありせん。LGBTについて伝えていくうちに「普通」「当たり前」に縛られている人があまりに多いことに気づきました。「多様性」と聞くと「違うことって大事よね」って言いながらも「『自分は』普通でなくては」って首を絞めている人。「こう生きていくしかない」って道を狭めている人。大事な相手が自分の知らない進路を選んだ時に「普通じゃない」って否定してしまう人。 特に日本では「みんな一緒」が根強いため、片 / 両親がいないことでイジメられてしまう子がまだいますし、障がい者への不理解も多々残っています。女性の生き方について「20代後半で結婚するのが当然」「子育てが女の幸せ」という「常識」はまだ根強いですよね。SNSで言っていたから…、なんか偉そうな人が言っているから…、親にこう言われているから…「だから間違いない。」そう鵜呑みにして動く人も増えてきてしまいました。 代表紹介イメージ-2



まずは自分と周りにことばのフラワーシャワーを


ただ…みんな多様性の一部なんです。同じ日本人であっても、考え方やバックグラウンドはそれぞれ違います。私は同性愛者だったからこそ、LGBTという切り口から多様性を考え始めましたが、これだけでなく、家庭環境や病気、価値観によって困難を感じている人もいます。自分もまた多様であっていいと気づかないと、あなた自身を認められない。日々の成長を中々褒められない。「私の生き方は間違っているんじゃないか」「私は何も頑張っていない」「褒められないから私は価値がない」って。

でもね、みんながんばっているんです。人と比べたらちょっとした一歩でもあなたにとっては大きな成果なんです。まずは自分を大切にすること。自分の周りを大切にすること。そのために1週間1週間を大切に振り返るセッションをしています。「わたしはこんなにがんばっているよ」って客観視するきっかけ。またLGBTとか多様な価値観を知ることも自分を褒めるツールになる。意外といろんな人がいて、こういう生き方もありなんだ。チャレンジしてみてもいいんだ、って自分を許せるようになります。

その人自身の決断を信じて、祝いあうこと。「あなたなら大丈夫」って背中を押し合えること。会議で思い切って発言した自分に「おめでとう」。新しい仕事を始めた恋人に「がんばったね」。転勤を決めた友人に「君ならできるよ!」って。私の場合は、思い切ってカミングアウトしたことで、「村田は村田だよ。付き合い方は変わらないよ」と励まされました。セクシュアリティに限らず高校/大学進学時、遥か遠い目標であっても「きみならできる」と言ってもらえたことが成功体験につながっています。法人化するときもだいぶ周りから後押しをしてもらいました。

こうやってことばを交わしていくことで、あなたの周りの小さな円が暖かい居場所になっていく。たくさん小さな円ができればたくさんの人が生きやすくなって。多様性ってそんなものじゃないでしょうか。それぞれが気持ちを大切にして、一歩を踏み出せば今よりもっと生きやすく様々な色の花が咲く社会につながる。そう信じてことばを編み続けています。

一般社団法人ことばの診療所 代表  村田 悠





ことばを編むことが大好きな30歳レズビアン当事者。

中学生の時にはじめて同性を好きになり、それ以降恋愛対象は女性。ただし勤務してきた一般企業2社ではカミングアウトできず、異性愛者として「偽装」していた。 思い切って社外でカミングアウトした時に「初めて出会った」と言われた経験から、1人のレズビアンが何を考えているか/どう日常を過ごしているのか伝えようと決意。ブログ「好きな人を好きといいたい」を300日連続投稿達成したことで、当事者がカミングアウトし現状をわかり易く伝える大切さを痛感する。

2社目退職後、当法人を設立。安定した社会人生活から離れることに不安もあったが、自分がやりたいことを優先する道を選ぶ。 本好きとしての視点とレズビアンとしての視点を組み合わせ、ことばを通じて1人1人が自分に「おめでとう!」と言えるようになるセッションを行っています。
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